きょうあったこと

 午前6時すぎ、リビングでパソコンに向かっていたら、スクリーンの上で何かが動いている。見ると、テントウムシだった。黒地に赤い丸が二つ。部屋の中にテントウムシ? しかもこんな寒い冬に? 部屋の温度は11度6分。30分ほど前に起きて薪ストーブで薪を燃やし始めたのだけれど、温まるまでには時間がかかる。ヒートテックの下着の上にセーター2枚、ダウンコート、靴下の上にさらに3足1000円のモフモフの靴下をはいて何とか心地よく過ごせる。こんな寒い私の部屋に遊びに来てくれた小さな来客、心が少しウキウキした。でも、テントウムシって、春の虫じゃなかったっけ?ネットでテントウムシと入れて出てきたのは、写真家村松佳優さんの昆虫写真図鑑「ムシミル」だった。それによると、

村松さんによると、テントウムシは「幸運・幸せのお告げ」という言い伝えやジンクスがたくさんある国内外で人気の高い昆虫なのだそうだ。紹介されているお告げやジンクスの中には、「悩みをどこかに持っていってくれる」とある。「てんとう虫が家の中にいたら星の数だけお金がやってくる」というのもあったが、星の数だけお金にやってこられても困ります、とまあ、こちらはさておき、このところ、自分はいったい何をやっているんだろう、何がやりたいんだろう、何を残せているんだろう、ともんもんとしていたところだった。悩みを持っていってくれるてんとう虫が来てくれたことがありがたい。ありがとう。

写真を撮って、少し動画にも撮って、さあ、外へ逃がそうと思ったが、まだ外は真っ暗。てんとう虫も寒くて暗い中で外へ放たれても困るだろうと思い、明るくなるまでここにいてもらおうと思った。しばらくすると動き始めたので、近くにあった花瓶にさした木にとまらせて陽が昇るのを一緒にここで待ってもらうことにした。

写真

ちなみに、この木は、私の家のすぐ前に生えている楠クリーン村の象徴とされる木、先日、枝切りをして捨てられるところだったが、次男が持ち帰って自分で花瓶にさしたものだ。

テントウムシを手に乗せて、この木のそばに手を寄せたら、すぐに葉っぱに乗り移り、しばらくの間、ゆっくりとあちこち動きまわっていたが、一番大きな花のつぼみの下に身を寄せて、じっとしている。すでに30分以上、じっとしたままだ。何か良いにおいがするのか、落ち着くのか。この原稿を書き終わるまでじっとしていそうだ。

ちなみにこの木。毎日見ている大好きな木なのに、名前も知らなかった。これを機に

「タブノキ」というのだそう。

<説明>

日本では神社を囲む「鎮守の森」にタブノキの大木が育っています。枝葉には粘液が多く、乾燥させた粉は線香や蚊取り線香の粘結材に、樹皮と葉は染料に、木材は建築や家具などに使われ、日常生活で利用されています。

鎮守の森の木なんだ。改めて、ありがたくなった。

ページには、大伴家持が詠んだ万葉集の歌も紹介されていた。

まんれきブログにはこんな感じで紹介されていた。

・・には載っていなかったが、なんと、

ツママは、クスノキ科の常緑高木の椨(たぶのき)のこと。

とある。クスノキ科!? 楠クリーン村のシンボルツリーは、クスノキ科のタブノキだった。タブノキは1本だけ、小山の頂上に立っている。なぜ、ここに?この山を開拓したどなたかがそれを知っていて植えたのか? 古くからこの山を知っている地域の方に聞いてみようと思う。

鎮守の森のタブノキに幸せを運ぶテントウムシ。楠クリーン村の自然たちがちっぽけな私に力を与えてくれている。エールを送ってくれている。これからどうやって生きていこうかな、と思い切り楽しめもせず、不安な気持ちもあり、なんとなく落ち着かない日々を送っていた私。楠の自然が力を与えてくれている。僕らと一緒に生きていこうよと言ってくれている気がした。私は無意識にテントウムシとタブノキに手を合わせていた。

大友家持は木を見て神さびにけり(神々しくなっている)と歌に詠んだ。神々しいと思えるほどの生命力を木から感じたのだろう。生きているものは人間だけではない、動物も昆虫も、草や木も、みんな生きている。マルチスピーシーズへの畏敬の念、もしくはそこまでいかなくてもそこに命を感じ、思いを馳せることができる幸せを感じる。

 


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